ひきこもり歴18年の裡中いち子(夏帆)。同じひきこもりの青年・涼(宮沢氷魚)とのチャットでのやり取りが、外の世界との唯一のつながりだ。いち子を何とかしたい母親の初美(原田美枝子)は日々ドア越しに語りかけるが、ある朝突然持病で倒れてしまう。パニック狀態のいち子は119番に必死で電話するが、肝心の助けを求めることができない。ようやく部屋から出た時には、母はすでに冷たくなっていた。「遺體を浴室に運んで、鼻と口にティッシュを詰めてください」いち子からのSOSを受けた涼は、不思議なほどに冷靜だった。実は涼にも隠された秘密があった……。
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